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親子で「店のこれから」を話すとき:切り出す順番と、話しておきたいこと

事業承継の第一歩は、後継者候補との対話だと国の窓口は案内しています。後継者候補がいても、引き継ぐ意思を伝えられていない会社が多いという調査もあります。経営者と家族が「店のこれから」を話すときの順番と、話しておきたいことをまとめました。

いつまで続ける?誰に渡したい?

先に結論から

  • 中小企業基盤整備機構は「事業承継の第一歩は後継者との対話」としている。後継者候補はいるが本人の了承を得ていない会社では、引き継ぐ意思を伝えられていないケースが半数を超えるという調査がある
  • 後継者に移るまでに3年以上かかったと答えた会社が5割を超えるという調査もある。話し始めるのは早いほうがよい
  • 話す順番は「いつまで続けるか」→「誰に渡したいか」→「渡せないときどうするか」。一度で決めなくてよい

店のこれからは、親からも子からも切り出しにくい話です。でも、話さないまま時間がたつと、選べる道が減っていきます。

話していない家は、少なくない

中小企業基盤整備機構の事業承継・引継ぎポータルは、調査をもとに次のように紹介しています。

そのうえでポータルは、「事業承継の第一歩は後継者との対話。将来について語り合ってみましょう」と呼びかけています。

話す順番

一度で決めなくてかまいません。このサイトでは、次の順番を勧めます。

  1. いつまで続けるつもりか:答えが「体が動くうちは」でも、それが分かれば次に進めます
  2. 誰に渡したいか:家族か、従業員か、ほかの会社や人か。渡したくない、という答えもありえます
  3. 渡せないとき、どうするか:ほかの人に譲るか、たたむか。どちらにも準備の時間がかかります
  4. 誰に相談するか:顧問の税理士、取引のある金融機関、事業承継・引継ぎ支援センターなど

一緒に話しておきたいこと

子どもの側から切り出すとき

「継ぐ・継がない」から始めると、話が止まりやすくなります。「いつまで続けるつもり?」と、親の予定から聞くほうが答えやすい、というのがこのサイトの考えです。

継がないと決めている場合も、それを伝えることが、親が次の道(ほかの人に譲るなど)を考え始めるきっかけになります。

経営者の側から切り出すとき

中小企業基盤整備機構のポータルは、後継者が決まっている会社の課題として「後継者の経営能力」が最も多く挙がり、経営の力を発揮するには時間がかかるため、早くからの準備や段階的な引き継ぎが大事だとしています。

継いでほしい気持ちがあるなら、早めに伝えるほうが、子どもも準備の時間をとれます。

一人で抱えないために

家族だけで話がまとまらないときは、事業承継・引継ぎ支援センターに相談できます。中小企業基盤整備機構によると、センターは、税理士や中小企業診断士などの専門家と連携して、「事業承継計画」づくりを無料で支援しています。東京都のセンターは、親族からの相談も受けると案内しています(代表か株主の人の同席を頼まれます)。

よく聞かれること

親が話をしたがりません。どうすればいいですか?
一度で決めようとせず、「いつまで続けるつもりか」だけを聞くところから始めるのがよいと考えます。家族だけで進まないときは、事業承継・引継ぎ支援センターに一緒に相談する方法もあります。
何歳くらいから話し始めればいいですか?
決まった年齢はありません。後継者に移るまでに3年以上かかったと答えた会社が5割を超えるという調査もあるので、早いほど選べる道が多くなります。

出典

確認日:2026-11-02